●ニキビの原因と対策●

ニキビができる主な原因は「角質肥厚などによる毛穴のふさがり」「皮脂の過剰分泌」「毛穴内でのアクネ菌(=ニキビ菌)の増殖」の3つです。これらはさまざまな要因が複雑に絡み合って起こります。

*ニキビが出来るさまざまな原因

ニキビは、さまざまな要因で引き起こされます。食事、運動、休養といった生活習慣のほか、ストレス、間違ったスキンケア、紫外線から受けるダメージ、便秘など日々の何気ない生活の中にもニキビができやすくなる要因はたくさんあります。
また、ニキビの直接的な原因となる毛穴の詰まりや皮脂の過剰分泌は、ホルモンの分泌とも密接に関係していますので、ホルモンバランスの乱れを引き起こす生活習慣をしていないか見直してみることも大切です。

*過度なダイエットや栄養バランスを
偏りはニキビの原因に

食べ物には肌の機能を健康的にする栄養素がたくさん含まれています。体重を落とそうと無理に食事量を減らすと、ホルモンバランスが崩れたり、肌に必要な栄養素が不足して健康な肌細胞の生成を停滞させたりしてしまうかもしれません。

脂質の多いジャンクフードや洋菓子、アルコールの過剰摂取は皮脂の分泌を増やします。また、辛い刺激物はデリケートな肌にとって刺激になり、ニキビの炎症を悪化させる可能性があります。

とはいえ、ひとつの栄養素だけにフォーカスして肌に悪いからと全く摂取しないでいると、栄養バランスに偏りができ、ニキビを始めとした肌トラブルが起こりやすくなります。五大栄養素をバランスよく摂ることを意識しましょう。

食事の時間も大切です。寝る直前にお腹いっぱい食べると、眠っている間にも内臓が働き続けて睡眠の質が落ち、肌の再生力に悪影響を及ぼします。

ふだんの食生活を見直してバランスのよい食事を意識し、甘いものやお酒などの嗜好品はほどほどに楽しむように心がけましょう。

*生活習慣

睡眠不足・運動不足は肌の大敵

食生活の偏り以外にも、睡眠不足や疲労の蓄積、運動不足、慢性的な体の冷え、といった生活習慣も、ニキビができやすい体質につながります。とくに気を付けたいのが、睡眠不足と運動不足です。

睡眠中に分泌される成長ホルモンは、肌の再生と生まれ変わりであるターンオーバーを促す働きがあります。睡眠不足によって肌のターンオーバーがうまく行われないと、古い角質が残って毛穴がつまりやすくなってしまうのです。

以前は、お肌のゴールデンタイムが22時~2時とよく言われていましたが、しっかり睡眠や休息がとれていれば、時間帯はあまり気にしなくてかまいません。夜型や朝型の方、それぞれの体内リズムや体内時計があるので、大体決まった時間にベッドに入るようにしましょう。

また、デスクワークの方は運動不足からホルモンバランスが乱れて、ニキビにつながることがあります。ヨガやウォーキング、ストレッチなどの軽い運動をすると、自律神経が活性化されてホルモンバランスを整えてくれます。

日々疲れを残さないようにしっかりと睡眠をとるようにして、適度な運動と規則正しい生活を送るように心がけましょう。

*ストレス

無意識でもストレスが
ニキビを悪化させる原因に

ストレスを受けると、自律神経が乱れてホルモンバランスが崩れ、ニキビを悪化させる原因となります。また、ストレスによって活性酸素が増えると、免疫力や肌のバリア機能が低下してニキビが治りにくく、コラーゲンなどの美肌成分を攻撃して跡が残りやすくなります。

何気ない習慣や生活環境が、身体の機能に影響を及ぼしてニキビを作り出すことがあることをお伝えしてきました。精神面を含めたトータル的なアプローチを行い、意識してスキンケアや生活を改善すればニキビができにくい肌もつくれるということです。
間違っているところは、ひとつひとつ改善してニキビを予防していきましょう。

ニキビの多くは日常の生活習慣やスキンケアが原因で起こるため、繰り返さないためにはスキンケアの見直しはもちろんのこと、生活習慣の改善やストレスのコントロールも重要となります。